スタンディングマシーンの 新しい使用法による生産性向上効果 A介護老人福祉施設の取組事例から

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タイトル別名
  • Productivity gains from new use of standing machines A Case Study of Efforts at a Nursing Home for the Elderly

抄録

日本の介護産業の労働力不足は, 今後ますます深刻化することが予想されており, 介護分野における生産性の向上が最重要課題となっている. この課題に対しスタンディングマシーンを使用した研究において, 複数台を同時に使用することで, 量的な効率化を行えることが明らかとなっている. しかし, 先行研究では前述の研究以外に, スタンディングマシーンの使用が生産性向上につながるという研究は見られない. 本研究の対象施設であるA介護老人福祉施設では, 移乗手段としてスタンディングマシーンを使用していたが, 移乗に時間がかかるという理由で, 介護職員から不満が出ていた. 試行錯誤の結果, 従来のスタンディングマシーンの使用目的である移乗に, 移動と座位保持を加えることで, スタンディングマシーンのスリングの着脱回数を3回から1回に減少させることが可能となった. 本研究では, このスタンディングマシーンの新しい使用法により, 介助手順の省略に成功した事例を報告する. その中で, 従来のスタンディングマシーンの使用法と, 新しいスタンディングマシーンの使用法を比較し, 手順省略の具体的な内容を明らかにする. また, 手順省略以外に, どのような生産性向上がなされているかを考察する. 本研究はスタンディングマシーンの普及と介護分野における生産性向上に寄与すると考える.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862710142191232
  • DOI
    10.50965/jasmjournal.4.0_32
  • ISSN
    24364061
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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