生命現象の光操作技術の創出

  • 佐藤 守俊
    東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 神奈川県立産業技術総合研究所「光スイッチ医療」創出プロジェクト

書誌事項

タイトル別名
  • Creation of Optical Manipulation Technology for Biological Phenomena

抄録

<p>蛍光タンパク質の実用化を契機として,1990年代以降,光を使ったバイオイメージング技術は世界中の研究室で利用されるようになり,分析化学を含めた生命科学に大きな影響を与えてきた.しかし,生命科学における光技術の将来は,必ずしもバイオイメージングに限定されない.近年,光を使って生命現象を自在に操作するための技術開発が進められている.光操作技術は特に神経科学・脳科学の分野で大きく発展し,脳機能の解明に大きく貢献してきたが,一般性・汎用性の高い新たな技術の開発により,最近では,生命科学の広範な分野に光操作技術の応用が始まっている.著者らは,光操作技術の開発の黎明期から当該分野の研究に携わってきた.本稿では,光を使って生命現象を自在に操作するための著者らの基盤技術とその関連研究に関して,具体的な研究例を挙げながら概説する.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 73 (3), 87-93, 2024-03-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (9)*注記

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