経時活動記録のテキストマイニングによる解析—令和元年台風19号における福島県の医療活動より—

DOI
  • 田代 雅実
    公立大学法人福島県立医科大学保健科学部診療放射線科学科 公立大学法人福島県立医科大学附属病院
  • 島田 二郎
    公立大学法人福島県立医科大学附属病院ふたば救急総合医療支援センター
  • 稲葉 洋平
    東北大学大学院医学系研究科保健学専攻放射線検査学分野 東北大学災害科学国際研究所災害放射線医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of chronological records by text mining: From medical activities in Fukushima Prefecture Typhoon No. 19 in 2019

抄録

<p>【目的】令和元年台風第19号における福島県の災害派遣医療チーム(DMAT)活動に焦点を当て、経時活動記録から、災害時の話題やその変化を客観的に評価した。【結果】文字数と文数の推移は、超急性期から急性期にかけて増加傾向を示し、亜急性期に急激な減少となった。経時活動記録に頻出する語が時期によって変化した。【考察】超急性期には「病院」と「DMAT」が頻出し、DMATが医療機関への対応情報を積極的に収集した結果と考えられた。急性期には「避難所」と地区名が多く、DMATの活動が地域の支援にシフトしたことを示した。亜急性期にはロジスティックス業務に関連する語が頻出し、活動内容が急性期対応から保健医療活動、そしてその他の活動へ移行したと考えられた。【結語】経時活動記録のテキストマイニングは、災害時の話題やその変化を客観的に評価する手法となる可能性があると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862776827286528
  • DOI
    10.51028/jjdisatmed.29.1_54
  • ISSN
    24344214
    21894035
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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