「やさしい日本語」を用いた医療通訳研修 eラーニングプログラムの開発

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タイトル別名
  • Development of an E-Learning Program With “Easy Japanese” for Training Medical Interpreters
  • 「 ヤサシイ ニホンゴ 」 オ モチイタ イリョウ ツウヤク ケンシュウ eラーニングプログラム ノ カイハツ

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抄録

日本に在留する外国人の多くは,日常生活の中で言語的な困難を経験するが,英語以外の言語面での支援は十分ではない。「やさしい日本語」が外国人同士のコミュニケーション手段として注目されているが,「やさしい日本語」を用いた医療通訳の学習教材は未だ見当たらない。本研究の目的は,希少言語話者の医療通訳学習者のための「やさしい日本語」を用いたeラーニングプログラムを開発することである。2016年に開発した,医療通訳養成プログラムを基に,eラーニングプログラムを開発した。プログラムでは,Moodleをプラットフォームとして使用し,ロールプレイングなどを「やさしい日本語」化し,新たに日本の病院の文化などに関するウェビナーも追加された。Webベースでの医療通訳養成プログラムは,コロナ禍で提供が進んだが,まだ講義動画を配信するなど一方的な学習のものが多く,双方向的な学習システムの前例は少ない。特にロールプレイをしながら診療の流れに沿って通訳を学ぶことができるシステムはほとんどなく,「やさしい日本語」での試みは本邦初である。本研究により開発されたeラーニングプログラムは,今後の研究の有力なツールとなる可能性がある。

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