ロールズの政治的リベラリズムとマリオ・クオモの演説 : ロールズはなぜカトリックの中絶問題に言及したのか

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書誌事項

タイトル別名
  • The Political Liberalism of John Rawls and the Speech of Mario Cuomo : Why did John Rawls mention the Catholic Abortion Issues
  • ロールズ ノ セイジテキ リベラリズム ト マリオ クオモ ノ エンゼツ ロールズ ハ ナゼ カトリック ノ チュウゼツ モンダイ ニ ゲンキュウ シタノカ

抄録

論文

哲学者ジョン・ロールズは論文「公共的理性の理念・再考」において、公共的理性を論じる際に、信仰のある人や現実の統治権者であっても、彼の論じる公共的理性が実践可能であると主張をし、その例として、元ニューヨーク州知事でカトリック信徒のマリオ・クオモの演説を参照するよう記した。しかしロールズは、その演説の何をもって参照する価値があるとしたのかは示さなかった。本稿は、その参照する価値がどこにあるのかを明らかにするために①ロールズとクオモの違い、②ロールズの主張する公共的理性及び重なり合うコンセンサスとクオモの主張の類似性、そして③ロールズの宗教観について検討したものである。

収録刊行物

  • 共生学ジャーナル

    共生学ジャーナル 8 45-69, 2024-03

    大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862776827983232
  • DOI
    10.18910/94953
  • ISSN
    24326755
  • HANDLE
    11094/94953
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB

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