書誌事項
- タイトル別名
-
- In what sense is In-house Philosopher a philosopher? : Movement of Philosophy Practice at the Company and its criticisms
- キギョウナイ テツガクシャ ハ イカナル イミ デ テツガクシャ デ アルノカ キギョウ テツガク ジッセン ノ ドウコウ ト ソノ ヒハン
説明
論文
2010年代以降、企業内哲学の動向が世界的に前景化した。本稿では本動向に関する三つのテーマを論じる。1 / 歴史。ここで我々は1981年ドイツを起源として2010年頃からの世界的に隆盛すると同時にその動向自体への批判が表立ってくる企業内哲学小史を描出する。2 / 問題系。企業内哲学の動向に孕む哲学的諸問題を析出し、それらを一つの問題系として提示する。3 / 哲学者の徴。一人の企業内哲学者を扱った先行研究の分析を通じて、その者がいかなる意味で哲学者であると識別されているのか、を考察する。互いに関連し合うこれらのテーマを論じることで本稿全体として主張したいことは次のことである。すなわち、企業内哲学とは、我々がそれを単なる商業的トレンドとして扱わない限りで、哲学についての現代的諸偏見を露わにすると同時に哲学それ自体の存立条件を問い直すものである。
収録刊行物
-
- 共生学ジャーナル
-
共生学ジャーナル 8 144-171, 2024-03
大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390862776827984256
-
- DOI
- 10.18910/94957
-
- ISSN
- 24326755
-
- HANDLE
- 11094/94957
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB