諏訪市「相手意識に立つものづくり科」による小学校教員の意識変化

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  • The Changes in Elementary School Teachers’ Recognition on “Making-for-Another-Person-Subject” of Suwa City

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抄録

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[要約] 本研究は,長野県諏訪市立の小・中学校で教科として位置づく「相手意識に立つものづくり科」を担当する教員の授業に対する意識の変化を,諏訪市教育委員会が発行した資料と,諏訪市教員へのアンケート調査に基づき検討した。市教育委員会が市内企業と連携し設置したこの教科では,製作意欲に重点を置いた学習,製作に関わる基本的な技能や安全性の学習,相手の要望や願いに応じた製作学習を組み合わせた実践が行われてきた。担当教員のうち,ものづくり科推進教師は,着任当初から肯定的な考えを持ち続けさらなる発展のために尽力していた。大半の推進教師未経験者は,子どもたちが喜びを感じる姿や主体的に活動する姿を授業で目の当たりにし,ただものを作るだけではなく人を思う気持ちを生み出す点に魅力を感じていた。「相手意識に立つものづくり科」は,誰かのためを思って取り組むものづくりに対する教員の意識を高めるという成果があるといえる。

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