富津岬のハマダイコン(Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides)自生集団のPCR-RFLPに基づく葉緑体DNA変異

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  • Chloroplast DNA Variability in Cape Futtsu Populations of Wild Radishes Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides Based on PCR-RFLP

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抄録

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[要約] 千葉県富津岬に自生するハマダイコン6集団について,葉緑体DNAの3領域を対象にPCR-RFLPに基づく変異を調査した。供試したハマダイコン集団と栽培ダイコンの間の遺伝的交流の可能性についても考察するため,同様の手法で栽培ダイコン10集団も調査した。その結果⑴ハマダイコンの集団内変異に着目すると,5集団は単型,1集団は多型であること⑵単型5集団のうち,岬の付け根に近い地域の4集団と岬の先端付近の1集団は異なるハプロタイプで構成されていること⑶多型1集団は,岬の先端付近の1集団と同じハプロタイプと,いずれの単型ハマダイコン集団にも存在しないハプロタイプの2種類で構成されていること⑷これら岬の先端付近の1集団と多型1集団に共通で存在するハプロタイプと,多型1集団にのみ存在するハプロタイプは,いずれも栽培ダイコンにも存在することなどが明らかとなった。

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