コーンビームCTにおける線量評価法の標準化に向けた検討

  • 中山 僚
    静岡県立総合病院放射線技術室
  • 松原 孝祐
    金沢大学医薬保健研究域保健学系量子医療技術学講座

書誌事項

タイトル別名
  • The Study for Standardization of Dose Evaluation Method in Cone-beam CT

抄録

<p>【目的】モンテカルロ計算コードを用いたシミュレーションモデルを構築することで,線量評価法の比較を行い,cone beam CT(CBCT)において精度と実用性を保証した評価法を検討する.【方法】モンテカルロ計算コードには,Particle and Heavy Ion Transport code System (PHITS) ver. 3.26を用いた.CBCTの線量は,cone beam dose index(CBDI)と米国医学物理学会のTask Group 111による方法(TG111法)によって評価した.CBDIの線量値と,TG111法によって得られた平衡線量を比較した.【結果】CBDIは過小評価となるが,一般的に使用される機器を用いて測定ができるため,実用性は保証される.TG111法は散乱平衡を満たす長尺ファントムを用意することが困難だが,精度は保証される.ファントム長15 cmにおけるTG111法は,散乱平衡を満たす45 cmと比較して,20%の過小評価となった.よって,1.20倍の補正係数を乗じることで,ファントム長45 cmの場合と同等の平衡線量を得ることができる.【結語】CBCTにおいて精度と実用性を保証した評価法を提案することができた.</p>

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

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