足部疾患の形態的リスクファクターを探る

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抄録

<p>足部の運動器疾患は,患者が病院を訪れる時点で病態がそれなりに進行していることが多く,その発症要因や病態の進行メカニズムは必ずしも十分に明らかにされていない。このためその効果的な予防・早期介入法の確立が進んでいないのが実情である。運動器疾患は,遺伝的・環境的要因が様々に複雑に関連して発症すると考えられているが,骨・軟骨に先天的もしくは後天的に形態的変化が起こり,その結果として骨や関節の力学環境が変化することが,その主因の一つであると考えられる。とすれば,疼痛など臨床的な症状が出現する前から,患者群には共通する骨の形態的特徴が存在し,その結果引き起こされる骨・関節の力作用や運動の変化がさらなる骨・軟骨の変形をもたらし,疾患の発症を惹起している可能性が示唆される。本稿では,特に変形性足関節症と外反母趾を対象として,足部疾患の形態的リスクファクターを抽出する試みについて紹介する。</p>

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  • CRID
    1390862853908732800
  • DOI
    10.11350/ptcse.31.3
  • ISSN
    18808948
    1880893X
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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