熊本県阿蘇・九重山周辺地域および五木村におけるアブラナ科,ウリ科,マメ科,イネ科作物在来品種の収集と保全(2022年)

書誌事項

タイトル別名
  • Collection and Conservation of Crop Landraces Including the Families Brassicaceae, Cucurbitaceae, Fabaceae, and Poaceae in the Region Around Aso and Kuju Mountains and Itsuki Village of Kumamoto Prefecture

抄録

本報告は,福岡県,熊本県,大分県における在来作物の保全に関する報告書である.我々は,農業環境と自然環境を調査し,生産者等から在来作物の種子を譲り受けると共に,自生植物から種子を収集した.その結果,カラシナ2点,クロナ1点,在来ナタネまたはツケナ類6点,カブ4点,ダイコン2点,キュウリ6点,ダイズ1点,アズキ2点,ツルアズキ1点,トウモロコシ1点の計26点の遺伝資源を収集した.本報告の新規性は,アズキ在来品種「ケショウゴ」とトウモロコシ在来品種「モチトウキビ」の消失を阻止したほか,日本では希少なタアサイの在来品種「クロナ」を農研機構のジーンバンクに導入したことである.これらの種子は増殖後,研究または教育を目的とする利用のために配布される予定である(https://www.gene.affrc.go.jp/index_en.php).

収録刊行物

  • 植物遺伝資源探索導入調査報告書

    植物遺伝資源探索導入調査報告書 39 37-55, 2024-03-31

    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 基盤技術研究本部遺伝資源研究センター

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