CTアンギオグラフィーによってvertebral artery stump syndromeを疑った1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of suspected vertebral artery stump syndrome assessed by CT angiography

抄録

<p>症例は55歳男性.17か月前に両側小脳半球・両側後頭葉の脳梗塞の既往があった.某日めまいを発症し,後方循環の脳梗塞を認めた.MRAでは左椎骨動脈が描出されなかったが,連続3相撮影によるCTアンギオグラフィー(CT Angiography,以下CTAと略記)で頭蓋外左椎骨動脈が遅延して描出された.血管造影検査で左VA遠位端のto-and-froの血流パターンを確認し,vertebral artery stump syndrome(VASS)と診断した.本症例はCTAによってVASSの診断基準に含まれるVAの閉塞と遠位端の順行性血流成分の存在を疑ったことが,血管造影検査につながり,VASSの診断契機となった.</p>

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参考文献 (2)*注記

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