トランスサイレチン型心アミロイドーシスにおける神経エコー検査の有用性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Usefulness of the nerve ultrasound for the transthyretin amyloid cardiomyopathy
抄録
<p>目的:トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)は心症状に先行して手根管症候群を発症するとされている。今回,我々はATTR-CMにおける神経エコー検査の有用性について検討した。対象と方法:当院にてATTR-CMが疑われた18例を対象に,確定診断された11例をATTR-CM群,除外された7例を非ATTR-CM群とし,神経エコー検査による正中神経の手首位(Wrist)と前腕位(Forearm)の断面積(CSA),手首前腕正中神経CSA比(WFR),心アミロイドーシス(CA)を疑う経胸壁心エコー図検査(TTE)所見の検出頻度を比較した。結果と考察: ATTR-CMと非ATTR-CM群の神経エコー検査のCSAはWrist(18.0 mm2(IQR: 16.0–20.8)vs 10.0 mm2(10.0–11.0); p < 0.05),WFRは(2.24(IQR: 2.00–2.42)vs 1.16(1.03–1.26); p < 0.05)と有意差を認めたが,ForearmのCSAには有意差を認めなかった(p = 0.457)。CAを疑うTTE所見の検出頻度はATTR-CM群で心膜液貯留27%,右室壁肥厚64%,心房中隔肥厚64%,E/A ≥ 2.0 36%,Apical sparing 73%であった。一方,WFR(≥ 1.5)はATTR-CM群全例で認めた。結語:神経エコー検査はATTR-CM診断の一助になり得る可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 73 (2), 215-222, 2024-04-25
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390862876079595776
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可