書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Colostomy Prolapse with Incarceration Treated with the Modified Altemeier Method
抄録
<p>症例は64歳女性で,2017年12月に切除不能進行S状結腸癌に対し横行結腸で双孔式人工肛門を造設した.治療希望がなかったため経過観察となっていたが,2018年3月人工肛門脱出を主訴に当科受診した.診察所見では肛門側腸管が約10cm脱出し,粘膜の著明な浮腫や断裂を認め,一部は黒色に変色していた.入院時検査所見ではWBC 10,900/μl,CRP 2.95mg/dlと炎症反応上昇を認めた.腹部造影CTでは双孔式人工肛門の肛門側腸管が反転脱出する像を認めた.人工肛門脱出嵌頓の診断となり,直腸脱に対するAltermer法を応用して,開腹することなく腸管切除・吻合を行った.手術時間は40分で,出血量は少量であった.術後経過は良好で第8病日に退院となった.開腹することなく脱出腸管の切除・吻合を行った人工肛門脱出嵌頓の1例を経験したので報告する.</p>
収録刊行物
-
- 日本大腸肛門病学会雑誌
-
日本大腸肛門病学会雑誌 77 (5), 307-313, 2024
一般社団法人日本大腸肛門病学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390862876079640576
-
- ISSN
- 18829619
- 00471801
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可