電位依存性ホスホイノシチドホスファターゼVSP
-
- 岡村 康司
- 大阪大学大学院医学系研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Voltage sensing phosphatase
- Mechanisms, biological roles and engineering
- 発見から約20年を経て
説明
電位依存性ホスファターゼ(voltage-sensing phosphatase:VSP)は,膜電位変化を感知し,細胞質領域であるホスホイノシチドホスファターゼを活性化する.単一タンパク質分子で電気化学連関を起こすユニークな分子である.その動作原理や生物機能の解明には,その分子の特徴から,生化学と生理学の両面でアプローチすることはもちろん,両者を融合させた新しい解析手段が求められてきた.また分子を取り出して利用することで思いもしない有用性が認識されるようになった.約20年前にゲノム情報から偶然見いだされたVSPの研究を振り返り,多階層にわたる解析によりみえてきた新しい仕組みや今後の研究の展望について述べる.
収録刊行物
-
- 生化学
-
生化学 96 (2), 255-268, 2024-04-25
公益社団法人日本生化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390862887140708992
-
- ISSN
- 00371017
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可