後期高齢者におけるシベンゾリンコハク酸塩錠の安全な使用に向けた薬局薬剤師の果たすべき役割

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書誌事項

タイトル別名
  • The Role of the Community Pharmacist in the Safe Use of Cibenzoline Succinate in the Elderly Patients

抄録

<p>シベンゾリンコハク酸塩錠は腎排泄型の抗不整脈薬であるが,腎機能低下が予想される高齢患者等への処方実態を調査した報告は少ない.そこで,厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」で公開されている年齢階級別の体重,血清クレアチニン値からクレアチニンクリアランスを推算し,それに応じたシベンゾリンの適正量と保険薬局の匿名加工済みレセプトデータの実処方量を比較することで,75歳以上の患者における一部の処方で腎機能を考慮した処方量調整の必要性が示唆された.また,シベンゾリンの初回処方量が推定腎機能に対する適正量を上回る患者では,その後の減量が有意に発生しやすいことが示唆された.これらのことから,薬局薬剤師は患者腎機能に応じたシベンゾリン処方量の適正化に,今まで以上に注力する必要性が示された.</p>

収録刊行物

  • 薬局薬学

    薬局薬学 16 (1), 15-20, 2024

    一般社団法人 日本薬局学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862887140737024
  • DOI
    10.32160/yakkyoku.oa.2023-0021
  • ISSN
    24343242
    18843077
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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