回顧的な語りからみるわらべうたのイメージ : 子ども世代と親世代の体験を比較して

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タイトル別名
  • The image of straw songs in retrospective narrative : through a comparison of students with no parenting experience and mothers with parenting experience.
  • カイコテキ ナ カタリ カラ ミル ワラベウタ ノ イメージ : コドモ セダイ ト シン セダイ ノ タイケン オ ヒカク シテ

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抄録

本研究の目的は,わらべうたの経験とわらべうたの効果に関するイメージについて,親世代と子ども世代の語りの特徴を探索的に検討することである。大学生5名と子育て経験者5名を対象に,わらべうたを歌った体験に関する自由記述調査と半構造化面接を行った。  得られた定性的データから,わらべうたに関する語りを抽出し,テキストマイニングによる分析を行った。その結果,くすぐり唄は「スキンシップと楽しさの共有」,子守り唄は「母親が歌う安らぎ」,いたいのいたいの飛んでいけは「気分転換と痛みの緩和」の体験イメージが見出された。親世代と子ども世代の語りの分析により,わらべうたの体験プロセスモデルが見出された。子ども世代にとって,わらべうた体験は,愛着という心の繫がりを形成するきっかけであった。親世代にとっては,抱える環境としての母の存在感や愛情を子どもに示す機会となっていた。

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