おかやまマラソンにおける医療救護体制と救命活動

書誌事項

タイトル別名
  • Establishing emergent medical system and their work experiences in the Okayama Marathon: Four case series of successful life-saving treatments and the organization of the AED teams specialized in sudden cardiac arrest
  • おかやまマラソンにおける医療救護体制と救命活動 : 突然の心停止対応に特化したAED班の設置と救命できた4症例
  • オ カ ヤママラソン ニ オケル イリョウ キュウゴ タイセイ ト キュウメイ カツドウ : トツゼン ノ シン テイシ タイオウ ニ トッカ シタ AED ハン ノ セッチ ト キュウメイ デキタ 4 ショウレイ
  • ―突然の心停止対応に特化したAED班の設置と救命できた4症例―

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抄録

<p>おかやまマラソンは2015年より約15,000人のランナーが参加し開催されている。救護所13カ所,ドクターランナー約50名に加え,突然の心停止に特化して対応するAED班を設置した。AED班は待機班(沿道に0.5〜1km間隔),自転車班,フィニッシュエリア班に分け,NPO救命おかやま(日頃から心肺蘇生講習会に携わる医療従事者,救急救命士などで構成)に医療系学生などが救護サポーターで加わり,約200名余りで編成した。前日の救命講習会を受講した者はメディカルランナーとして協力を依頼した。全7回の大会で99,795名(男性81.3%)が出走し,男性4名が心停止となった。全例で心室細動を認めAEDによる最初の除細動で心拍再開,病院に搬送され後遺症なく退院された。おかやまマラソンでは10万人ランナー当たり4.0人の心停止発症と非常に多かったが,医療救護体制が有効に機能した。地方都市の大規模イベントでは地域の特徴に応じた救護体制が重要と考えられた。</p>

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