びまん性特発性骨増殖症の骨棘による食道穿孔から脊椎感染症に進展した一例

DOI
  • 陳 美仁子
    神戸大学医学部附属病院救命救急科
  • 高岡 諒
    兵庫県立はりま姫路総合医療センター救急科

書誌事項

タイトル別名
  • SPINAL INFECTION WITH MEDIASTINITIS SECONDARY TO ESOPHAGEAL INJURY BY A PROMINENT OSTEOPHYTE IN A PATIENT WITH DIFFUSE IDIOPATHIC SKELETAL HYPEROSTOSIS

抄録

<p> 軽微な外傷機転により, びまん性特発性骨増殖症にともなう食道穿孔から, 脊椎感染症を併発した一例を報告する. 症例は80歳台男性. 自宅内のふすまで顔面を打撲した. 初診時に頸胸椎の骨棘に接した咽頭後間隙血腫を認め, 数日後に遅発性の縦隔気腫と敗血症性ショックを呈した. 骨棘による食道穿孔・縦隔炎と診断し, 抗菌療法と食道内腔へのドレナージにより軽快したが, 約1ヵ月後に同部位の脊椎感染症を併発し, 対麻痺を後遺した. びまん性特発性骨増殖症では, 頸胸椎の骨棘による食道損傷と脊椎への感染波及に注意すべきであり, MRIが早期診断と病態の把握に有用である.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862943886567040
  • DOI
    10.11382/jjast.38.3_09
  • ISSN
    21880190
    13406264
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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