教師の「実践的知恵」の形成と継承 : 探究型授業に注目して

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タイトル別名
  • Exploring the structure for developing practical wisdom
  • キョウシ ノ ジッセンテキ チエ ノ ケイセイ ト ケイショウ : タンキュウガタ ジュギョウ ニ チュウモク シテ
  • 教師の実践的知恵の形成と継承 : 探究型授業に注目して

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抄録

本研究は,探究型授業を実践する教師に「実践的知恵」が求められることを考察し,その形成と継承の仕組みを解明して教師教育につなぐことを目指す基礎研究である。学習主体の育成を目指す探究型授業が注目される背景には,近代教育の主体に対する批判的超克という教育学の課題が通底しており,その実践化に向けて,職業人として主体化していく教師のあり方と育成を問うことが教師教育の重要な研究課題となることを考察した。我が国において省察が教師教育の理念的柱となってきたが,本論文では,教師のあり方として,省察と熟考を基盤とする「実践的知恵を備えた教師」(佐藤,1993)に注目した。また,日本の総合学習の歴史をふまえ,探究型授業実践を文化と捉え,「実践的知恵」が実践の模倣と教示という関係的側面を含んだ文化学習(Tomasello, 1999)によって育成される可能性を検討した。それをふまえて,教師の養成から現職教育を連続的に捉える教師の学習モデルを提案した。

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