坐骨結節剥離骨折に対して手術加療を行った1例

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抄録

<p>【はじめに】比較的まれな坐骨結節剥離骨折の1例を経験したので報告する.【症例】15歳男子.運動会のリレー競技で走り始めに左臀部に轢音を感じ,疼痛にて走行不能となった.同日当院を受診.左股関節・膝関節屈曲位にてtoe touch歩行.左坐骨に圧痛があり,X線にて左坐骨結節が剥離しており2cmの転位を認めた.受傷後9日目に観血的骨接合術を施行した.腹臥位にて坐骨外側に10cmの縦切開を加えアプローチした.骨片はcannulated cancellous screw 3本で固定した.術後は段階的に荷重を増やす予定としていたが患者コンプライアンス悪く,術後2週で全荷重歩行し,術後12週で全力走を行っていた.X線では骨折部の転位なく経過した.【まとめ】坐骨結節剥離骨折に対する治療法は,一定のコンセンサスは得られていないが,本症例では手術療法で良好な経過が得られた.文献的考察を加えて報告する.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390863097403047168
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.123
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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