ポータプルナビゲーション(Naviswiss®)THAでのカップ設置角度の精度

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抄録

<p>【目的】Naviswiss®を用いたTHAのカップの設置角度の精度を調査し,K-wireを腸骨に打ち込んだ従来法と比較した.【方法】対象は2021年3月から2023年2月の期間に当院でTHAを施行した55症例を対象とし,K-wireを用いた25症例(以下K群)とNaviswiss®を用いた30症例(以下N群)に分類し,カップの術中目標設置角と術直後のレントゲンでのradiographic inclination,radiographic anteversionの絶対誤差を求め,両群間で比較した.【結果】絶対誤差はΔradiographic inclination(以下ΔRI)ではK群4.4±2.8°,N群2.5±2.4°,p=0.01であり,Δradiographic anteversion(以下ΔRA)ではK群4.8±5.0°,N群2.1±2.1°,p=0.02であった.ΔRI,ΔRAともにN群が優位に精度が高かった.【考察】本研究の結果は他のポータプルナビゲーションの報告と比較して同等の精度であった.術前Functional Pelvic Plane(FPP)と術後レントゲン撮影時のFPPが異なることや,カップを打ち込む際や,スクリュー挿入時のカップの移動が絶対誤差の要因と考えられた.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390863097403050368
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.14
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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