低侵襲性人工股関節全置換手術に適した,短いスパイク付き寛骨臼シェルの有用性

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抄録

<p>目的:寛骨臼の変形を伴う例や低侵襲性人工股関節全置換術に用いたスパイク付き寛骨臼シェルの有用性を報告する.症例:2001年8月から2014年10月までの間にTrilogyスパイクシェル(以下,T)を1466手術に用いた.このシェルには螺子孔がなかったので,当時のナカシマメディカル社に依頼して螺子孔のあるスパイクシェル(以下,N)を作成してもらい2013年8月より975手術に用いた.結果:寛骨臼コンポーネントに関連した術後合併症は,Tで脱臼が20(1.3%),シェルの弛緩が5例(0.3%)で,Nは,脱臼が5(0.5%),シェルの弛緩が1(0.1%)であった.再置換術が必要だったのは,Tで4(0.3%),Nで1(0.1%)股関節であった.無輸血手術を希望された29手術は,全例患者の希望に添えた手術ができた.結論:このシェルは,固定が正確で容易で,骨盤内の出血リスクも合併症も少なかった.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390863097403055872
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.17
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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