大腿骨骨幹部骨折術後のドロップアウト率と偽関節率:「骨折難治症例カンファレンス」の有用性
抄録
<p>【目的】大腿骨骨幹部骨折術後経過において,骨癒合が完了する前に外来受診が途絶えた割合(ドロップアウト率)と偽関節率を調査した.【対象と方法】2013年1月から2021年12月までに当科にて大腿骨骨幹部骨折に対し,骨接合術を行った16歳以上の62患者63肢を対象とした.性別,年齢,骨折型,開放骨折の有無,術後ドロップアウト率,骨癒合までの期間,偽関節率を調査した.【結果】男性34例,女性28例,平均年齢51.7歳,ドロップアウト率は27.0%(17症例),骨癒合までの平均期間は12.5か月,偽関節率は23.9%(11肢)であった.【結語】偽関節をきたしやすい大腿骨骨幹部骨折において術後ドロップアウト率が27%と高いことは問題である.「骨折難治症例カンファレンス」で骨癒合が得られていない症例を整形外科内で情報共有し,治療方針の意見交換することは,偽関節率の低下やドロップアウト予防につながるため有用であると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 73 (1), 43-45, 2024-03-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390863097403064064
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可