硬膜管背側に脱出した腰椎椎間板ヘルニアの治療経験

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抄録

<p>当院では過去10年間で背側脱出を4例経験したので報告する.症例概要:平均65(33-84)歳,男3女1例.30代~80代.症状は腰痛,下肢痛,下肢のしびれ,排尿困難であった.病変高位はL4/5 3例,L3/4 1例であった.いずれも膀胱直腸障害を認め,早期にヘルニア摘出術を施行した(うち1例は後方進入椎体間固定術を併用した).術後は下肢痛,しびれは全例で軽快した.膀胱直腸障害は3例で早期に消失したが1例は遺残した.硬膜管背側脱出型のヘルニアは重篤な麻痺症状や膀胱直腸障害を呈することが多い.硬膜外膿瘍や血腫との鑑別が重要であり,治療においては早期診断と早期ヘルニア摘出による硬膜管の除圧が重要となる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390863097403067776
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.57
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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