当院における大腿骨近位部骨折術後の骨粗鬆症治療継続率について

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抄録

<p>【はじめに】当院では大腿骨近位部骨折に対し手術を行ったほぼ全症例に対し,術後にデノスマブを使用している.入院中から骨粗鬆症治療を開始し,外来まで一貫して加療している事が骨粗鬆症治療継続率の上昇に寄与しているか検討した.【対象】2020年4月以降に当院で大腿骨近位部骨折の手術を行い,術後1年以上経過した患者102名.【結果】術後1年以上経過した症例は102名,平均83.8歳,継続率85.3%.術後2年以上経過した症例は34名,平均84.3歳,継続率82.4%.1年以上継続受診できた患者の2年目の継続率は96.5%.【考察】デノスマブの継続率は1年74.8~81.9%・2年60.0~76.5%といった報告がある.また高齢になるほど治療継続率が低く,80歳未満と80歳以上で継続率の差が18.1%との報告がある.当院の平均年齢は83.8歳と高いが,継続率も高いという結果が出た.2年目継続率は96.5%と高く,一貫した治療が出来ていることが高い継続率に繋がっていると思われた.</p>

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  • CRID
    1390863097403078912
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.200
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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