多関節炎を呈したクラミジア感染後反応性関節炎の1例

DOI
  • 松田 倫明
    東北医科薬科大学整形外科 公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 川畑 英之
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 恒吉 康弘
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 土屋 太志郎
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 中村 優子
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 富村 奈津子
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 古賀 公明
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 吉野 伸司
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科
  • 川内 義久
    公益社団法人鹿児島共済会南風病院整形外科

抄録

<p>【症例】25歳男性.半年前より左膝関節痛で近医整形外科に通院していたが,症状改善みられず当科紹介となった.初診時,体温37.8度,左膝の熱感,腫脹があったが血液培養,関節液培養は陰性だった.血液検査ではWBC 10000/μL,CRP 18.4 mg/dLと高値だったがRF,抗CCP抗体,抗核抗体は陰性だった.MRIでは左膝の関節水腫,滑膜増生がみられた.診断,治療目的に行った関節鏡検査ではびまん性の滑膜増生を認めたが,軟骨や靭帯,半月板に異常はなかった.病理所見は非特異的な滑膜炎だった.周術期に両膝関節痛,両足関節痛が出現したため,改めて既往歴を確認すると,関節痛発症前に泌尿器科を受診し,クラミジア陽性だったことが判明し,クラミジア感染による反応性関節炎と診断した.リウマチ科へ紹介し,サラゾスルファピリジン開始後,症状改善傾向である.【考察】下肢優位の多関節炎ではリウマチや化膿性関節炎のみならず,反応性関節炎を鑑別に挙げる必要がある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390863097403089920
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.256
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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