下肢創外固定のピン刺入部に対する次亜塩素酸の洗浄と消毒の効果

DOI
  • 寺本 圭賢
    独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター整形外科
  • 古市 格
    独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター整形外科
  • 小河 賢司
    独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター整形外科
  • 山口 雄一
    独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター整形外科
  • 中山 宗郎
    独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター整形外科
  • 村田 雅和
    独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター整形外科

抄録

<p>【目的】足関節周囲骨折に対してはダメージコントロール目的の一時的創外固定術が施行される.創外固定術は骨折部と軟部組織を含めた局所の安静効果がある一方で,常にピン周囲感染の可能性がある.今回,次亜塩素酸を用いピン刺入部感染に対する効果を評価した.【対象と方法】対象は2023年4月から6月までに当院で施行したリング型創外固定5例,ホフマン型創外固定3例である.総ピン刺入部数は52箇所,創外固定の装着期間は平均9.4日.全ての症例に対し,二期的内固定を行うまで次亜塩素酸によるピン刺入部の洗浄および消毒を行い,The Checketts-Otterburn classificationで評価した.【結論】全ての部位でピン周囲感染を起こすことなくGrade 1または2であった.【考察】次亜塩素酸は微酸性で殺菌作用があり,弱塩基性で洗浄作用がある.これらを使用することはピン刺入部の感染予防に有益である可能性がある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390863097403107072
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.355
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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