<研究論文>時間的遠近の強調的表示について --朝鮮語の時間語彙を中心に--

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タイトル別名
  • <Articles>On the temporal remoteness and its emphasis: A study of temporal words in Korean
  • 時間的遠近の強調的表示について : 朝鮮語の時間語彙を中心に
  • ジカンテキ エンキン ノ キョウチョウテキ ヒョウジ ニ ツイテ : チョウセンゴ ノ ジカンゴイ オ チュウシン ニ
  • 時間的遠近性/遠近感の表示と『強調』について : 韓国語の時間語彙を中心に

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抄録

本稿では朝鮮語の時間語彙を対象として, 「時間的遠近」の表示における表現的な音韻・形態の「強調」現象(母音の長音化, 形態の重複)の遥用可能性について分析と考察を行なう. 「母音の長音化」と「形態の重複」が時間語彙に適用される可能性を朝鮮語母語話者3名に調査したところ, 「母音の長音化」の場合, makやkas, kotを除いておおむね適用可能であった第音節で生じる長音化と第1音節以降で生じる長音化とではその「強調」の機能がやや異なり, 専ら第音節での長音化において「今との断絶性」や「現在性」, 「切迫感」などの程度に関する「強調」が見られた. 「形態の重複」の場合遠近ニュアンスを含意する直示的時間語彙には適用不可だが, 明示的な非直示的語彙では許容されうる. なお, 程度的意味が強められるというよりは, 事態に対する多回的で分配的(distributive)なニュアンスの発生が主であった.

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