小規模JavaScriptプロジェクトにおけるclass構文の使用実態の調査
書誌事項
- タイトル別名
-
- Investigation of Class Syntax Usage in Small JavaScript Projects
説明
<p>本稿では,JavaScriptにおけるclass構文がどの程度普及しているかを調査するために,近年にGitHub上に登録された小規模なJavaScriptプロジェクトを対象とした分析を行う.JavaScriptは元来,プロトタイプベースオブジェクト指向言語であるが,2015年より糖衣構文としてのclassが導入され,クラスベース風の書き方が可能となっている.調査の結果,class定義を行っているプロジェクトは25%あり,class構文がある程度普及していることが分かった.また,プログラム中で定義したclass以外のオブジェクト(関数,オブジェクトリテラル)のインスタンス生成を行っているプロジェクトは14.3%と少なく,プロトタイプベースよりもむしろクラスベースの記述の方が普及していることが示唆される.これらの結果より,今後,classをより使いやすくする言語仕様の拡張や,ライブラリをクラスとして提供することが望まれると考える.</p>
収録刊行物
-
- ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集
-
ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集 30 (0), 105-110, 2023-11-09
一般社団法人 日本ソフトウェア科学会 ソフトウェア工学の基礎研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390863252063017856
-
- ISSN
- 2436634X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可