重症肺高血圧を伴う心室中隔欠損症に対して“treat and repair”で治療し得た2症例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Ventricular Septal Defect with Severe Pulmonary Hypertension Treated with “Treat and Repair”

この論文をさがす

説明

心室中隔欠損症(VSD)の多くは幼少期に診断され,成人期到達時には自然閉鎖,または手術されていることが多く,成人期で手術適応となることは稀である.成人期のVSDではシャント量の少ない小さなVSDか,すでに肺高血圧を伴い治療適応外と診断されたVSDが見られる.特に重症肺高血圧を伴うVSDではEisenmenger症候群と診断され,保存的な治療のみで経過観察されてきた症例が存在する.しかし近年肺高血圧治療薬の進歩により,重症肺高血圧を伴うVSDであっても,肺高血圧治療薬で治療した後に外科的治療を行う“treat and repair”が有用であると報告されている.今回,重症肺高血圧を伴うVSDに対して“treat and repair”で外科的治療に到達し得た2例を報告する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ