失語症者のコミュニケーション評価におけるCADLとCADL家族質問紙の評定値の乖離の検討

  • 畑添 涼
    熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科言語 聴覚学専攻
  • 小薗 真知子
    熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科言語 聴覚学専攻
  • 池嵜 寛人
    熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科言語 聴覚学専攻
  • 水本 豪
    熊本保健科学大学保健科学部共通教育センター
  • 入田 真由子
    熊本託麻台リハビリテーション病院リハビリテーション部

書誌事項

タイトル別名
  • An Example of the Differences between CADL and CADL Family Questionnaire Assessing the Communication Skills of Patients with Aphasia
  • シツゴショウシャ ノ コミュニケーション ヒョウカ ニ オケル CADL ト CADL カゾク シツモンシ ノ ヒョウテイチ ノ カイリ ノ ケントウ

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説明

失語症者のコミュニケーション評価におけるCommunicative Abilities in Daily Living(CADL)とCADL 家族質問紙(FQ)の関係について,両者の評定値を比較することにより検討した。あわせて言語機能の指標として標準失語症検査を,知的機能の指標としてRaven’s Colored Progressive Matrices を用いてFQ に影響する要因について検討した。その結果,軽度・中等度例は重度例に比べFQ よりもCADL が高い項目が多く,重度例は軽度・中等度例に比べCADL よりもFQ が高い項目が多いことが示された。また,FQ には失語症者の言語理解の機能や知的機能が関与することが示された。失語症者が日常生活で発揮可能な最大限の能力をあらゆる角度で評価し,家族や周囲の人に情報提供していく必要がある。

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