子宮体癌術後の肝尾状葉浸潤を伴う横隔膜転移・縦隔リンパ節転移の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Diaphragmatic Metastasis with Hepatic Caudate Lobe Invasion and Mediastinal Lymph Node Metastasis after Uterine Cancer Treatment
  • シキュウタイ ガン ジュツゴ ノ カン ビジョウ ヨウ シンジュン オ トモナウ オウカクマク テンイ ・ ジュウカク リンパセツ テンイ ノ 1レイ

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説明

<p>症例は75歳,女性.6年9カ月前に子宮体癌IIIa期に対して子宮全摘・両側付属器切除・大網部分切除・骨盤リンパ節生検が行われた.今回,CTにて下大静脈(IVC)近傍に増大傾向の横隔膜腫瘍を認めた.PET-CTと造影MRIにて子宮体癌の再発が疑われ,手術を施行した.腫大した傍食道リンパ節を迅速病理組織検査に提出し,子宮体癌の転移と診断された.横隔膜腫瘍は肝尾状葉に浸潤していたが,Pringle法とIVCのサイドクランプで血流をコントロールして切除することができた.病理組織診断は子宮体癌の横隔膜転移であった.子宮体癌の再発は肺・腹膜・卵巣に多いが,横隔膜と縦隔リンパ節に再発した稀な症例を経験した.R1切除にはなったが,診断を確定できたことでこれまでの治療との一貫性を保つことができた.術後から55カ月の生存が得られていることからも,手術を含めた積極的な集学的治療が予後改善に繋がったことが示唆された.</p>

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参考文献 (11)*注記

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