日本国内主要メーカーの歩数計および活動量計の特徴と現場での歩数計測への示唆

  • 中潟 崇
    医薬基盤・健康・栄養研究所身体活動研究部 医薬基盤・健康・栄養研究所ヘルス・メディカル微生物研究センター健康マイクロバイオームプロジェクト
  • 笹井 浩行
    東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と精神保健研究チーム
  • 澤田 亨
    早稲田大学スポーツ科学学術院
  • 宮地 元彦
    医薬基盤・健康・栄養研究所身体活動研究部 早稲田大学スポーツ科学学術院
  • 小野 玲
    神戸大学大学院保健学研究科パブリックヘルス領域

書誌事項

タイトル別名
  • Features of pedometers and activity trackers from Japanese manufacturers and practical implications for step measurement

説明

目的:疫学研究では,歩数計や活動量計を用いて客観的に身体活動量が広く調査されている。一方で,使用される機種やその特徴,精度を理解することは,異なる機種で評価された研究の結果を解釈し,現場に応用する際に重要である。本研究では,日本国内主要メーカーの歩数計および活動量計の歩数検出方法,歩数キャンセル機能やメモリー機能の有無などの情報を包括的に収集し,現場への応用を目指して体系的に整理することを目的とした。 <Br>方法:国内メーカーのうちオムロン社,ヤマサ社,タニタ社の3社を調査対象とし,各メーカーのWebサイトから,価格,重量,装着推奨部位,歩数検出方法,歩数キャンセル機能の有無,メモリー機能の有無・期間などの情報を収集・整理した。 <Br>結果:オムロン社(6機種),ヤマサ社(8機種),タニタ社(20機種),合計34機種のうち,腰に装着する振り子式の歩数計は3機種(ヤマサ社2機種,タニタ社1機種)であり,残る31機種は加速度式であった。また,活動量計はすべて歩数キャンセル機能を搭載していたが,オムロン社は4秒、ヤマサ社は10歩、タニタ社は7秒と設定条件はメーカーによって異なっていた。 <Br>結論:本研究の結果,メーカーや機種によって歩数検出方法や歩数キャンセル機能に違いが大きいことが明らかになった。歩数を測定する研究や健康指導の実施や異なる機種を用いた測定結果を解釈する際には,歩数計および活動量計の特徴を考慮する必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390864435390963840
  • DOI
    10.24804/ree.2403
  • ISSN
    24342017
    13475827
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ