軽費老人ホーム利用者における5年間の身体機能の変化

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  • 渡邊 裕也
    同志社大学 スポーツ健康科学部 京都府立医科大学 医学部 看護学科
  • 吉田 司
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 健康長寿研究室
  • 吉中 康子
    京都先端科学大学 教育開発センター
  • 横山 慶一
    京都先端科学大学 アクティブヘルス支援機構
  • 山田 陽介
    京都府立医科大学 医学部 看護学科 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 健康長寿研究室
  • 三宅 基子
    京都先端科学大学 健康医療学部
  • 木村 みさか
    京都府立医科大学 医学部 看護学科 京都先端科学大学 アクティブヘルス支援機構

書誌事項

タイトル別名
  • Changes in physical function in older adults in a low-cost nursing home during a 5-year period: comparison between individuals retaining independence and those certified for long-term care and/or support
  • 軽費老人ホーム利用者における5年間の身体機能の変化 : 自立維持者と要支援・要介護認定者の比較
  • ケイヒ ロウジンホーム リヨウシャ ニ オケル 5ネンカン ノ シンタイ キノウ ノ ヘンカ : ジリツ イジシャ ト ヨウ シエン ・ ヨウカイゴニンテイシャ ノ ヒカク
  • ―自立維持者と要支援・要介護認定者の比較―

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説明

<p>本研究は軽費老人ホーム利用者の身体機能を縦断的に観察し,要支援・要介護認定の有無で比較することを目的とした.対象者は初回(ベースライン)と5年目の測定に参加した28名(77.9±7.3歳)とし,追跡期間を通じて自立を維持した群(自立群),新規に認定を受けた群(新規認定群),ベースライン時に認定を受けていた群(認定継続群)の3群に分けた.身長,体重および30秒椅子立ち上がり回数,10m歩行時間,ファンクショナルリーチ等の身体機能7項目を測定した.各群における測定値の変化の比較は二元配置分散分析(群×時間)を用いて検定した.</p><p>30秒椅子立ち上がり回数と10m歩行時間で有意な時間の主効果が観察された(P<0.05).ファンクショナルリーチでは有意な交互作用が検出され(P=0.034),認定継続群で有意な減少が認められた(P=0.022).また,認定継続群では有意な体重の減少が観察された(P=0.022).</p><p>施設入所高齢者のサポートには,日常生活の基盤となる基礎的な体力の維持を促すとともに体重減少を防ぐ栄養管理等も含めた包括的対策が求められる.</p>

収録刊行物

  • 応用老年学

    応用老年学 13 (1), 44-53, 2019

    一般社団法人 日本応用老年学会

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