訪問リハビリテーション利用者を在宅介護する主介護者の介護負担感変化に影響を与える要因~1年間の縦断研究~

  • 井口 大平
    社会福祉法人聖隷福祉事業団
  • 柴 喜崇
    公立大学法人福島県立医科大学保健科学部
  • 大沼 剛
    リハビリ推進センター株式会社板橋リハビリ訪問看護ステーション

書誌事項

タイトル別名
  • Factors of influence to change 1 year after burden of care for caregiver with home-visit rehabilitation user
  • ホウモン リハビリテーション リヨウシャ オ ザイタクカイゴスル シュカイゴシャ ノ カイゴフタンカン ヘンカ ニ エイキョウ オ アタエル ヨウイン : 1ネンカン ノ ジュウダン ケンキュウ

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説明

<p>目的:訪問リハビリテーション利用者を在宅介護している主介護者の1年後の介護負担感変化を予測する要因について検討すること.</p><p>方法:対象は神奈川県内と東京都内の2事業所から訪問リハビリテーションを利用している要介護者とその主介護者で,平成25年に初回調査を実施した54組のうち,1年後の平成26年にサービスを継続利用し追跡調査が可能であった37組とした.介護負担感の1年間の変化(維持・改善群:0,増加群:1)を従属変数,要介護者の主観的健康感を独立変数,主介護者の年齢,性別,介護期間を調整変数としてステップワイズ法によるロジスティック回帰分析を行った.</p><p>結果:主介護者の1年後の介護負担感を予測する要因は,要介護者の主観的健康感(オッズ比=6.209,95%信頼区間=1.099~35.074,p=0.039)で,決定係数は0.338であった.</p><p>結論:訪問リハビリテーションを利用している要介護者の主観的健康感が低いと,1年後に介護負担感が増加する可能性が示唆された.</p>

収録刊行物

  • 応用老年学

    応用老年学 15 (1), 38-47, 2021

    一般社団法人 日本応用老年学会

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