バングラデシュにおける妊婦健診受診を継続に導くためのツールのデザイン研究
書誌事項
- タイトル別名
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- A Design Study of Tools to Promote Continued Attendance in Antenatal and Postnatal Checkups for Pregnant Women in Bangladesh
- As a Case of Portable Health Clinic
- 訪問型妊婦健診をケースとして
説明
<p>本研究ではバングラデシュの農村部で行われている訪問型妊婦健診の継続的受診における課題を明らかにし、それを解決するツールを提案することを目的とする。プレ調査としてバングラデシュで実施している訪問型妊婦健診の担当者からヒアリングし、KJ法を用いた課題発見・アイデア展開を行った。その後2023年9月に3日間現地を訪問し、実際の健診に同行し、妊婦3名、ヘルスワーカー2名、調査員1名、コーディネーター2名にインタビュー調査を行った。これらの調査から妊婦が健診に対して受動的である点に着目し、「訪問型妊婦健診を受診している妊婦が健診の全体像を把握し、自分事と捉えてより良い行動に移すためのロードマップ」をコンセプトとしプロトタイプを作成した。健診を自分事として捉えるために、利益があることがわかる、目標がある・見える、周りの人との共通点が分かることの3つの要素を設定し、それぞれを「母子の体の変化をイラスト化」「症状と対策のイラスト化」「出産までのタイムライン軸」「症状のチェック表」としてロードマップに落とし込んだ。妊婦の目に留まり、健診日や注意事項を視覚的に伝えることで健診へ意識を向かわせると期待される。</p>
収録刊行物
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- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
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日本デザイン学会研究発表大会概要集 71 (0), 268-, 2024
一般社団法人 日本デザイン学会