焦電結晶の小型高エネルギーX線源への応用

  • 弘 栄介
    京都大学大学院工学研究科材料工学専攻
  • 山本 孝
    徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部
  • 河合 潤
    京都大学大学院工学研究科材料工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Applying Pyroelectric Crystal to Small High Energy X-Ray Source
  • ショウデンケッショウ ノ コガタ コウエネルギー Xセンゲン エ ノ オウヨウ

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説明

<p>焦電結晶を用いてポータブルサイズかつ高エネルギーのX線源を製作し,発生するX線のエネルギーおよび時間当たりのX線強度を評価した.代表的な焦電結晶であるLiTaO3単結晶を用い,条件や構造を変えて3つのX線管を製作した.最も高いエネルギーのX線まで発生したさせたX線管では,これまでのところ3 V,1.2 Aの電源で80 keV程度までのエネルギーのX線が確認できた.また,この線源を用いて真鍮板の蛍光X線スペクトルを測定し,CuとZnの特性X線を確認できた.さらに試料を電子により励起することにより特性X線分析を考案した.この方法と蛍光X線分析を,真鍮板を試料として比較した結果,ZnのKβ線のピークをよりはっきり確認することができた.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 41 (0), 195-200, 2010-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

被引用文献 (1)*注記

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