石灰石―高炉スラグ混合セメントのモルタル物性に 与える影響要因に関する研究

  • 後藤 壮
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 海外技術チーム
  • 桐野 裕介
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 セメント化学チーム
  • 兵頭 彦次
    中央研究所 セメント・コンクリート研究部 海外技術チーム チームリーダー

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Properties of Limestone-blast Furnace Slag Blended Cement and the Influencing Factors

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説明

 脱炭素社会の実現に向けて,セメント産業では混合材の利用が検討されている.一方,代表的な混合材である高炉スラグの発生量は今後減少することが予想されている.そこで本研究では,石灰石微粉末を用いて,高炉セメントの一部を置き換えた混合セメントのモルタル物性とその影響要因に関する検討を行った.その結果,石灰石微粉末の混合により,流動性の向上,凝結の短時間化および初期強度発現性の向上が確認され,混合率が 10%までであれば 28 日圧縮強さおよび水分浸透速度係数は同等程度に維持できることが判明した.また,圧縮強さは空隙率が支配因子であったものの,水分浸透速度係数は空隙構造の複雑さについても考慮する必要が示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390864877751004544
  • DOI
    10.69252/taiheiyoresearch.2024.186_14
  • ISSN
    27596826
    13448773
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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