クレア・ブリトンと第二次世界大戦期における英国の戦時疎開事業
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- 板倉 孝枝
- 京都府立大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- Clare Britton and the Evacuation of Civilians in Britain During the Second World War
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説明
<p>本稿は,第二次世界大戦期に英国で実施された戦時疎開において,子どもを対象としたソーシャルワークかとのように発展してきたのか,その発展初期に焦点を当て,実態を明らかにすることを目的としている。本稿では,クレア・ブリトンをこのソーシャルワークの基礎を簗いた重要な人物と位置づけ,彼女の経歴を辿ることから,当時のソーシャルワークの様相についての検討を試みた。具体的には,ブリトンがオックスフォードシャーの疎開ホステルに勤務するに至るまでの経緯とその後についての詳細な分析である。その結果,戦時疎開によりソーシャルワーカーが必要とされる事態が起きたということが明らかとなり,加えて,ブリトンがその時期に重なるように進路変更を行い,戦時中に精神科ソーシャルワーカーの訓練を受けていたということが明らかになった。さらには,その後ブリトンが自身の精神科ソーシャルワーカーの資格を活かし,独自のソーシャルワークを新たに見出したことも明らかとなった。</p>
収録刊行物
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- 子ども家庭福祉学
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子ども家庭福祉学 12 (0), 13-21, 2012-12-25
日本子ども家庭福祉学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390864944467142784
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- ISSN
- 27582280
- 1347183X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可