書誌事項
- タイトル別名
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- Lecture Notes: Trends and Issues in Constitutional Revision; Focusing on the Debate over Extending Parliamentary Terms
- コウエンロク:カイケンノドウコウトモンダイテン~コッカイギインノニンキエンチョウカイケンロンヲチュウシンニ~
- コウエンロク:カイケン ノ ドウコウ ト モンダイテン : コッカイ ギイン ノ ニンキ エンチョウ カイケンロン オ チュウシン ニ
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説明
本資料は2024年7月20日,岡山弁護士会での講演内容に加筆・修正をしたものです。岸田自公政権,日本維新の会,国民民主党,有志の会の「改憲5会派」は「憲法審査会」で改憲を強く主張してきました。2024年の通常国会閉会後も自民党は「憲法改正実現本部」の作業部会で改憲論議を積み重ねてきています。改憲論議の中心が,「国会議員の任期延長」の改憲論です。本当に市民のためになる憲法改正であれば,弁護士や憲法研究者も反対はしません。しかし改憲5会派が主張する改憲内容は「基本的人権の尊重」「平和主義」「国民主権」を後退させるため,多くの弁護士や憲法研究者は反対しています。憲法改正には国民投票が行われますが(憲法96条),国民投票について定めた「改憲手続法」は不公平な内容であり,①「金で買われた憲法改正」,②「外国の影響を受けた憲法改正」,③「デマで欺かれた憲法改正」の危険性があります。「憲法」は国のあり方を定める「基本法」です。憲法改正は子どもや孫などの将来の世代にも大きな影響を及ぼします。国民のためにならない憲法改正が行われないためには,私たち主権者は適切に政治に向かい合う必要があります。
収録刊行物
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- 名古屋学院大学論集 社会科学篇
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名古屋学院大学論集 社会科学篇 61 (2), 141-154, 2024-10-31
名古屋学院大学総合研究所