漢語「是非」の用法の拡張 : 語用論的配慮の表現

書誌事項

タイトル別名
  • The Functional Extension of the Sino-Japanese Zehi ‘Right-Wrong, by All Means’ : An Expression of Pragmatic Consideration

説明

現代日本語における「ゼヒ」の用例の多くは副詞用法であるが、「ゼヒ」単独で1つの発話単位を構成する用法もある。本研究ではこのような用法を「ゼヒ」の単独用法と呼び、「日本語日常会話コーパス(CEJC)」における用例を中心に、「ゼヒ」の単独用法の談話的・語用論的機能を観察した。そして、(i)「ゼヒ」の単独用法は、相手の発話に対する応答/反応として、同意・共感・賛同を示し、相手の提案した行為を促し勧める機能を果たしているものが多いこと、(ii) 話題の転換という談話標識(discourse marker)としての機能や、配慮を示す語用論的標識(pragmatic marker)としての機能を果たすこともあることを指摘する。

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