ジシアンジアミド1 液硬化型強靭性ポリウレタン変性エポキシ樹脂の合成と物性―複合材・接着剤用として―

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  • 横山 直樹
    横 山技術事務所（ 元新日鉄住金化学㈱総合研究所 エポキシ樹脂材料センター） 日鉄ケミカル＆マテリアル㈱総合研究所エポキシ樹脂材料センター 愛知工業大学　工学部　応用化学科 愛知工業大学　工学部　応用化学科
  • 中西 哲也
  • 佐藤 暢也
  • 山田 英介

書誌事項

タイトル別名
  • Syntheses and Mechanical Properties of HighlyTough Epoxy Resins Modified with Polyurethane forOne-component Curing Type with Dicyandiamide―For Composite Materials and Adhesives―
  • ジシアンジアミド 1エキ コウカガタ キョウジンセイ ポリウレタン ヘンセイ エポキシ ジュシ ノ ゴウセイ ト ブッセイ : フクゴウザイ ・ セッチャクザイヨウ ト シテ

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説明

<p>ジシアンジアミドを硬化剤とする1 液硬化型用ポリウレタン変性エポキシ樹脂の合成をin-situ 法で行っ</p><p>た。第1 段反応として，ビスフェノールF 型エポキシ樹脂，ポリプロピレングリコールおよび4,4’-ジフェ</p><p>ニルメタンジイソシアネートを所定の組成比で仕込み，120 ℃で2 h 反応させてイソシアナート末端ウレタ</p><p>ンプレポリマーおよびエポキシ（ n=1 体） 末端付加ポリウレタン混合物を得た。続いて第 2 段反応として，</p><p>鎖延長剤に1,4-ブタンジオールを用いて120 ℃で2 h ポリウレタン鎖延長反応を行い，ハードセグメント：</p><p>ソフトセグメント：エポキシ末端付加セグメント比率の異なる16 種類のポリウレタン変性エポキシ樹脂</p><p>を合成した。これらのポリウレタン変性エポキシ樹脂に，ポリウレタン濃度調整用のビスフェノールF 型</p><p>エポキシ樹脂の必要量をさらに加え，硬化剤のジシアンジアミドおよび硬化促進剤の2,4-ジアミノ-6-［2’-</p><p>メチルイミダゾリル-（1’）］- エチル-s-トリアジンイソシアヌル酸付加塩とシアヌル酸の混合物を，添加し</p><p>て1 液型樹脂組成物を調製した。硬化は，120 ℃で45 分のプレベークおよび150 ℃で45 分のポストべー</p><p>クで行った。これら硬化物の諸特性を検討した結果，ハードセグメント5.0 wt.%，ソフトセグメント42.3</p><p>wt.%，エポキシn=1 体末端付加セグメント52.7 wt.% およびポリウレタン濃度10.0 wt.% の硬化物は，破壊</p><p>靭性 1.87 MPa･m0.5，引張り破断伸度 7.2 %，引張り破断強度 67.6 MPa，引張り弾性率 2.2 GPa，Tg（ DSC）</p><p>=133 ℃を示し，複合材・接着剤用の高破壊靭性，高強度，高可とう性，高耐熱性を有する硬化物に適して</p><p>いることを見出した。</p>

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