新型コロナウイルス感染症治療病棟における精神科リエゾン活動の重要性
書誌事項
- タイトル別名
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- The importance of psychiatric liaison activities in the unit for treatment of COVID-19
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説明
<p>精神疾患やせん妄など精神科対応を要するCOVID-19患者は身体科医と精神科医の連携が重要となるが,総合病院のCOVID-19治療病棟レッドゾーンにおいて精神科医が直接患者を診察したという報告はみられない。当院では2020年12月のいわゆる第3波よりレッドゾーン内でのリエゾン活動を行っており,本論文ではその後方視的検討を行った。COVID-19治療病棟では精神疾患合併患者,認知症患者に加えて,せん妄も多くみられており,精神科医療のニーズは高かった。様々な制約はあったものの,精神科医が直接診察することで多くの情報が得られ,実際の状況を見ながら対応できたことは有用であった。また,気管挿管を要する重症患者では抜管後高頻度にせん妄を発症するが,抗精神病薬投与例では誤嚥性肺炎,再挿管の頻度が高く,可能な限り使用を避けるほうが望ましいと考えられた。</p>
収録刊行物
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- 総合病院精神医学
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総合病院精神医学 34 (3), 265-269, 2022-07-15
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390865209606046464
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- ISSN
- 21864810
- 09155872
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可