デジタルパソロジーとデジタルサイトロジー,病理機械学習,病理人工知能~現代病理学におけるデジタル技術の応用~
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- 前田 一郎
- 北里大学北里研究所病院病理診断科 北里大学医学部病理学
書誌事項
- タイトル別名
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- Digital pathology and digital cytology, pathology machine learning, and pathology artificial intelligence: The application of digital technologies in modern pathology
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説明
<p>世界では病理のデジタル化が急速に進んでいるが,日本は完全に遅れをとっており,アジアの中でも下位グループである。病理デジタル化導入にはCAP(College of American Pathologists)から,ガイドラインが示されており,3つの強い推奨が出されている。その概要は60例以上の症例でガラススライドとデジタルスライドを比較検証し,95%以上の一致率であること,同じ観察者に対して95%以下の一致率の場合にはその原因を究明すること,ガラススライドとデジタルスライド観察の間は2週間以上空けること,としている。世界では,既に,多くの企業から病理解析アプリが販売されているが,甲状腺疾患に対する病理解析アプリはほぼないが,現在盛んに研究が進んでいる。病理のデジタル化には高額な資金の確保が必要であり,日本の病理診断科にとって高いハードルとなっている。病理デジタル化に関しての概要,甲状腺疾患に関する研究報告,病理解析アプリについて概説する。</p>
収録刊行物
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- 日本内分泌外科学会雑誌
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日本内分泌外科学会雑誌 41 (3), 152-156, 2024
一般社団法人 日本内分泌外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390865265014392448
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- ISSN
- 27588785
- 24346535
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可