Perceived Ambiguity of Facial Expression Comprising Facial Parts of Variable Emotions
Bibliographic Information
- Other Title
-
- 顔パーツを独立に操作した表情の曖昧性認知
Description
曖昧な表情の研究では,何らかの感情を伝えるという仮定に基づき,観察者にその曖昧な表情がどの感情 (e.g. 喜び) を表現しているかを判断させることが多い。しかし,この手法では観察者が表情に対してそもそも曖昧と知覚している可能性を検討できていない。そこで濵野・有賀 (2023) は先行研究において,感情の操作のしやすい線画表情を用いて,我々がどのような顔を曖昧であると認知しているのかを調べた。その結果,表情パーツの感情の不一致率に応じて曖昧性が高まること,喜びや驚き感情を観察者が感じるほど曖昧性が低くなることが明らかになった。本研究ではこの知見をさらに発展させるべく,生態学的妥当性が高い状況で曖昧な表情の認知特性を検討した。その結果,先行研究と一致する形で,表情パーツの感情の不一致率に応じて曖昧性が高まることが明らかになった。一方で,先行研究と異なり,喜びや怒り感情を観察者が感じるほど曖昧性が低くなることが新たに明らかになった。
Journal
-
- Proceedings of the Japanese Society for Cognitive Psychology
-
Proceedings of the Japanese Society for Cognitive Psychology 2024 (0), 32-32, 2024
The Japanese Society for Cognitive Psychology
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390865286992146048
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
-
- Abstract License Flag
- Disallowed