法医学的情報に基づいた自殺既遂者の自殺未遂歴に関連する背景因子の検討

  • 村上 龍
    明治国際医療大学保健医療学部救急救命学講座 千葉科学大学大学院危機管理学研究科
  • 上久保 敦
    明治国際医療大学保健医療学部救急救命学講座 大阪府監察医事務所
  • 守岡 大吾
    明治国際医療大学保健医療学部救急救命学講座
  • 飯田 涼太
    千葉科学大学大学院危機管理学研究科 千葉科学大学危機管理学部
  • 日下部 雅之
    千葉科学大学危機管理学部
  • 黒木 尚長
    千葉科学大学大学院危機管理学研究科 千葉科学大学危機管理学部 大阪府監察医事務所

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of background factors related to suicide attempt history in individuals who died by suicide based on forensic information: Analysis of background data in suicide cases using multivariate analysis
  • 法医学的情報に基づいた自殺既遂者の自殺未遂歴に関連する背景因子の検討 : 自殺例の多変量解析による分析
  • ホウイガクテキ ジョウホウ ニ モトズイタ ジサツ キスイシャ ノ ジサツ ミスイレキ ニ カンレン スル ハイケイ インシ ノ ケントウ : ジサツレイ ノ タヘンリョウ カイセキ ニ ヨル ブンセキ
  • ―自殺例の多変量解析による分析―

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説明

<p>目的:大阪府監察医事務所で取り扱われた自殺事例の背景情報を分析し,生前の自殺未遂歴に関連する因子を明らかにすることである。方法:2017年に記録された569件の自殺事例から,欠損値を除外した343件の情報を集計し,多変量ロジスティック回帰分析による統計解析を実施した。結果:女性であること(AOR 2.30,95%CI 1.32-3.99),同居人がいること(AOR 2.15,95%CI 1.19-3.86),精神科受診歴があること(AOR 3.60,95%CI 1.88-6.90)が自殺死亡者の自殺未遂歴があることと有意に関連していた。結論:女性であること,同居人がいること,精神科受診歴があることが,自殺未遂歴があることと関連する因子であった。本研究の結果の臨床的な応用場面については今後さらなる検討が必要である。</p>

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