COPD急性増悪症例
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- 衣田 翔
- 湘南東部総合病院
書誌事項
- タイトル別名
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- ~短期介入による身体機能・健康関連QOLの変化~
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説明
【はじめに】 慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)急性増悪にて当院に入 院となった症例に対し、12日間の呼吸リハビリテーション (以下、呼吸リハ)を実施した。先行研究では4週間の治療期 間が推奨されているが、短期介入における治療効果を身体機 能面・健康関連QOLの観点から検討したので報告する。 【症例紹介】 60代男性、BMI:18.7。喫煙歴は20本/日×40年であり喫 煙指数は800である。同疾患名による治療は初であり、薬剤 による治療効果も影響している。 【倫理的配慮】 本発表について口頭と文書にて十分な説明を行い、署名に より同意を得た。 【方法】 COPDに対するエビデンスに基づいてプログラムを立案し た。具体的に推奨しているプログラムとしては、「下肢によ る全身持久力トレーニングが最も強く推奨されている」、「歩 行に関わる筋群のトレーニングが必須」とされている。これ らに基づき、FITTによる運動プログラムを処方し実施した。 尚、徒手的胸郭可動域訓練や呼吸介助は、効果が実証されて いないため実施していない。 【結果】 エビデンスに基づいた呼吸リハにより、身体機能面に於い ては、呼吸数の減少、安静時・労作時のSpO2の増加、mMRC の改善、胸郭可動域の拡大、6MDの延長、PaCO2の減少を認 めた。また、健康関連QOLはSF-36による評価を行い、「身 体機能におけるQOL」に於いて、改善が認められた。 【 考察】 治療プログラムに於いて、1、胸郭可動域訓練を実施しな くても可動域の改善が認めらた。2、有酸素運動により酸素 化能の改善を認め、その効果は労作時において著明となっ た。3、短期介入に於いてQOLの改善を認めた。4、エビデ ンスに基づいたプログラムの実施により、短期介入に於いて も身体機能の改善が認められた。
収録刊行物
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- 関東甲信越ブロック理学療法士学会
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関東甲信越ブロック理学療法士学会 33 (0), O-138-, 2014
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390865906707118720
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- ISSN
- 2187123X
- 09169946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可