母指多指症Wassel 分類6 型の術後中長期成績

  • 定岡 美里
    千歳市民病院 整形外科
  • 花香 恵
    札幌医科大学整形外科 札幌医科大学運動器抗加齢医学
  • 高島 健一
    札幌医科大学整形外科 札幌医科大学運動器抗加齢医学
  • 射場 浩介
    札幌医科大学整形外科 札幌医科大学運動器抗加齢医学

書誌事項

タイトル別名
  • Mid- and Long-Term Postoperative Outcomes in Wassel Type 6 Radial Polydactyly

説明

<p>母指多指症Wassel 分類6 型は複雑な変形を呈する症例が多く,術後成績は不良とされているが,術後中長期成績に関する報告は少ない.今回,当科で手術を行ったWassel 分類6 型の術後中長期成績について検討した.術後3 年以上経過観察が可能であった4 例4 母指を対象とした.全例が男児で,罹患側は右であった.手術時年齢は平均15 か月,術後経過観察期間は平均94 か月であった.全例に橈側過剰母指切除を行い,術中関節造影所見に基づいたCM 関節軟骨部分切除よる関節アライメント矯正と長母指外転筋腱移行を3 母指に,指列移動を1 母指に行った.日本手外科学会の術後母指機能評価は優3 母指,可1 母指であった.母指CM 関節不安定性を呈した症例はなかったが,IP 関節不安定性を認めた1 例に対し固定術を追加した.母指多指症Wassel 分類6 型に対して,CM 軟骨関節面のアライメント矯正と長母指外転筋移行は有用な術式の一つと考える.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390865950718354816
  • DOI
    10.60304/jjssh.41.4_383
  • ISSN
    21881820
    21854092
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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