米国ヘルスケアシステムにおける薬剤経済学の利用状況

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  • The Use of Pharmacoeconomics in the US Healthcare System
  • Use of Pharmacoeconomics in the US Healthcare System

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説明

<p>米国の医療費は、毎年10%近い伸びを示しており、2001年には約1兆3000億ドルが支出された。そのうちの薬剤費の割合は約10%であるが、処方薬の市場の伸びは15.7%であり、ここ数年、全体の医療費の伸びに比べ大きな数値を示している。一方、1990年代以降のマネジドケアの拡大は、さまざまな手段で医療費コントロールを行っている。マネジドケアにとどまらず、PBM、病院、医師グループは、フォーミュラリーへの新薬の収載、更新のためにP&T委員会を組織しており、近年、フォーミュラリーコントロールに薬剤経済学の利用が進んでいる。また、病院など医療現場では、薬剤師が自らの業務を経済的に評価するなどの形でも薬剤経済学の考え方が浸透しつつあり、マネジドケアに関連する学会や薬剤師団体では、薬剤経済学データの利用の標準化のためにガイドラインや関係者への教育プログラムを提供している。米国における薬剤経済学の利用方法は、日本においても医療の現場で薬剤経済学を用いる際の参考になると考えられる。</p>

収録刊行物

  • 医療経済研究

    医療経済研究 14 (0), 41-70, 2004-03-31

    医療経済学会/医療経済研究機構

被引用文献 (1)*注記

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